嚥下リハサポートは、摂食嚥下障害患者さんの評価や訓練に自信が持てない医療・福祉スタッフのための、嚥下リハビリに特化したセミナー事業です。
外から目で見えない咽頭の様子を評価できる頸部聴診法を習得することで、嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)ができなくても、嚥下評価をしっかり行い、誤嚥性肺炎予防に効果的な嚥下リハビリを行えるスキルをもった人材を育成することを目的としています。
事業者名 | 嚥下リハサポート |
所在地 | 岐阜県岐阜市城前町 |
設立年月日 | 2020年5月11日 |
事業内容 | 嚥下リハビリに特化したセミナー・研修事業 |
代表者 | 大野木 宏彰(おおのき ひろあき) |
こんにちは。嚥下リハサポート代表、言語聴覚士(ST)の大野木 宏彰(おおのき ひろあき)です。
みなさんは、頸部聴診法を習得したい!、嚥下評価を何とかしたい!、嚥下リハビリのスキルアップを目指したい!という熱い思いを抱いて、このホームページを訪れていると思います。頸部聴診法のセミナーや書籍で私の名前を知っている方もいらっしゃると思いますが、知らないよという方のために簡単に自己紹介をさせてください。
現在、言語聴覚士として仕事をしている私ですが、実はもともと全く違う仕事をしていました。小売業の会社に勤めていて、スニーカーを中心にスポーツ用品を接客販売をしていたんですね。その後に言語聴覚士を志し、さらに嚥下リハビリのエキスパートを目指す、そのあたりのいきさつは、講師紹介の取材記事をご参照ください。当時、ナイキブームというのがあって、大ヒットしたエアMAX95を、店頭で整理券を配ったりしながら売っていたのが懐かしいです。事務局の近くにある岐阜城の元城主、齋藤道三は油売りから戦国大名へと転身しましたが、今思えばそれくらいの変わり身だと思います(笑)。
言語聴覚士となった私は、皆さんと同じように「嚥下評価に自信がなくて困っている・・・」「頸部聴診法を習得したいけど学ぶ機会がない・・・」「ST一人職場で相談できる人がいない・・・」と日々不安やプレッシャーと戦いながら患者さんと向き合っているひとりでした。しかし、もっとベッドサイドでや食事場面での評価精度を上げたい!という思いから、嚥下音・呼吸音を聴取する頸部聴診法を習得しようと一念発起し、必死に取り組んでいきました。そして、異常音にはいくつかの典型的なパターンがあり、それ相応の病態があるんだ!と気付き、試行錯誤の上に判断基準を確立させることができました。頸部聴診法をトレーニングし、視診・触診・聴診を用いた総合的な評価ができるようになれば、ベッドサイドでの嚥下評価は大きく向上し、適切な嚥下リハビリにつなげていくことができます。
かつての自分と同じように、不安やプレッシャーと戦いながら患者さんと向き合っている方の手助けになればと、勤務の傍ら頸部聴診法の啓蒙活動を行っていくことを自分のライフワークとして、約8年になります。メディカ出版様から書籍を出版したり、ラックヘルスケア株式会社様や関西看護ケア研究会様主催のセミナー講師を務めたりと、経験や実績を積み重ねてきました。そして、東京オリンピックが開催される(はずだった)2020年を機に、よりフットワークを軽く、現場のニーズに応えられる参加しやすいセミナーを目指し、「嚥下リハセミナー」事務局を立ち上げることとなりました。
私は、頸部聴診法を用いて”嚥下の見える”評価ができること、そして”嚥下の土台から”姿勢やからだを整える嚥下リハビリを行うこと、この2点が、誤嚥性肺炎の予防となり、おいしく安全に口から食べるという患者さんの思いに応えるためにもっとも大切だと考えています。ページトップにある見慣れぬ四文字熟語「嚥下統一」「楽食楽座」は、岐阜から天下統一を目指した織田信長の「天下統一」「楽市楽座」を文字ったもので、頸部聴診法で精度の高い評価を行って食事環境を整える、そしてしっかり飲みこめること、しっかり座れることの両方を目指すという「嚥下リハサポート」のモットー(旗印!?)です。今年は、新型コロナウイルスに天下統一どころか世界征服されそうな勢いではありますが、何とかこれを乗り越え、頸部聴診法や間接訓練のスキルアップによる「嚥下統一」「楽食楽座」を一緒に目指しましょう。
嚥下リハサポート
代表 大野木 宏彰